一般社団法人 能登火様の守り人とは

一般社団法人能登火様の守り人は、旧岩穴集落(石川県七尾市中島町河内)で300年以上に亘って燃え続けている囲炉裏の火(以下、「火様」という)を能登の風土文化として守り、未来の世代へ繋ぐことを目的として活動しています。

 

「火様」は能登に伝わる囲炉裏の火を守り続ける風習で、「先祖の魂が宿り、家の守り神である」とされて大切に受け継がれてきました。

 

「火様」は、

① 実直で忍耐強い能登人の気質に加えて、「先祖のものを受け継ぎ、大切に守り、次世代へと引き継ぐ」ことよしとする能登人の精神

② 囲炉裏の火を消さずに燃やし続ける知恵と技

③ 集落の12軒の家々が協力して火種を守ってきたコミュニティーの力

によって誕生しました。

しかし、電気、ガスの普及に伴う生活様式の変化によって、囲炉裏で「火様」を守ることが難しくなり、現在では薪ストーブ内に設置されたオイルランプに灯されるなど新たな方法で継承されています。

 

江戸期から旧岩穴集落の12軒で守ってきた「火様」ですが、この度、珠洲市で炭焼き業を営む大野長一郎氏、金沢市で薪ストーブを取り扱う(株)ビイ・エス・エイ様より「火様」継承について協力したい旨のお申し出があり、2022年5月に「一般社団法人能登火様の守り人」を設立いたしました。

 

七尾市中島町河内の「火様」は珠洲市、金沢市に分火され、能登全土で継承されることになります。また、「火様」は囲炉裏文化の象徴であるばかりでなく、今後は、「炭焼きの文化」、「薪ストーブの文化」とコラボレーションして新たな価値・魅力を創りあげることでしょう。「火様」の大きな転換期です。当法人は全力を挙げて「火様」を守り、継承してまいります。

 

 

現在の火様の継承者

七尾市中島町河内(旧岩穴集落)で燃えていた「火様」(岩穴の火)は 2022 年 10 月に珠洲市と金沢市へと分火・継承されました。

第14 号能登火様の守り人

第15 号能登火様の守り人

第16 号能登火様の守り人

株式会社ノトハハソ代表

大野 長一郎

能登里山クラブ岩穴代表

株式会社ビイ・エス・エイ代表

森田 孝夫

池高 明

旧岩穴集落で300 年以上に亘って囲炉裏で継承されてきた「火様」を「火と共にある暮らし」の象徴として守り続け、火の大切さ、火の魅力をより多くの人々に知ってもらえるように活動していきたい。

祈りのこもった「火様」がよい炭を焼き上げてくれるだろう。皆さんと助け合い、「火様」の風習を後世につなぐ仲間として貢献したい。

伝統の「火様」を次世代に継承する重責を担った。火をいかに安全に守るか、新たなチャレンジに覚悟をもって取り組む。

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